2007年04月12日

R2-D2郵便ポストにみる、米国マーケティング手法(4)

r2d22まず、このR2-D2の郵便ポストを全米の目立つところに設置した、とプレスリリースで発表してから、様々なメディアで取り上げられ、特にブロガーたちがたくさんこの郵便ポストについて書き始めました。

そしてそのポストにはキャンペーンの専用サイトのURLのみが書かれていますので、R2-D2の郵便ポストを初めて見た人は、やはり興味を持ってサイトを見るわけです。何なんだろう?このポストの目的は、って感じで。

しかもプレスリリースはスターウォーズ用語を取り入れ、R2-D2を擬人化して表現しているため、感情移入しやすくなりますね。

そして、3月28日のプレスリリース発表でキャンペーンの種明かしをして以降、USPS(米国郵政公社)そのものサイトへアクセスしてみると、驚くべきことにスターウォーズのHPかと思うような体裁に(現在は通常のサイトに戻っています)なっていたのです!

USPS starwars












何も知らない人が郵政公社のサービスを見ようと思ってスターウォーズが出てきたら、ほんとにびっくりするでしょうね・・・

こうして次々と「人に伝えたくなる」仕掛けをいろいろ作ってゆくことで、どんどんUSPSのスターウォーズ記念切手の認知度が高まってゆくわけですね。

恐らく「スターウォーズのファン=ネットに精通した人たち」という前提の下に、インターネットをうまく活用し、

Viral marketing [バイラル・マーケティング:ウィルスのように(viralはvirusの形容詞)商品やサービスがクチコミ等を通じて広がってゆくマーケティング手法]

のお手本のようなキャンペーンになったのだと思います。

また、30周年記念イベントへの無料招待のクイズも、相当のスターウォーズマニアでないと解けないような問題、そしてUSPSの郵便商品についての問題も出題され、自社商品について「顧客を教育する」ことにも成功しそうです。あまりにサービスの信用性が低くなってしまった郵政公社のマーケットに民間で参入したのがFEDEX等ですが、それを巻き返すには、まず自社の商品を知ってもらわないといけません。

そして当然スターウォーズのファンは、30周年記念イベントに参加したいですし、自分のスターウォーズの知識を試したいので、このクイズに参加しますよね。最後には、ちゃっかり顧客の属性情報を収集するという・・・なかなか巧妙に仕掛けられたキャンペーンだったのではないかと思います。

そして最後のオチ。さすがアメリカ、このスターウォーズのキャンペーンをやっている最中に水面下で進んでいたこと、5月14日からなんと、

郵便料金の値上げ!

を行うのです!!現在39セントの切手が41セントに。スターウォーズの記念切手はそれを前提として、全部41セントなのです。まぁ、エモーショナル・マーケティングというのでしょうか。値上げに対する消費者のネガティブな心理をうまくかわす隠れ蓑にもなりますし、買う顧客の心理をうまくついているな、と思います。

値上げのタイミングに合わせて、国を挙げて切手を国民に売るその商魂には、脱帽ですね:-)

(次回、番外編)


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